詐欺の被害者にならないために
2025/02/13
10年ほど前の実話です。
ある日、依頼者の高額な投資話の打合せに、依頼者と共に同席することになりました。
それは、某エネルギー関連の大会社(A社としましょう。)が絡む事業への投資話であり、A社の大物OBおよびその関係者が関わっている、とのことでした。私の依頼者は、投資案件を探している金融関係の方でした。
私は、依頼者と共に、今回の投資案件の関係者と会うために出掛けました。集合場所は、A社本社の正面玄関内の待合スペースでした。
A社の待合スペースで待っていると、関係者と思しき者たちが数名続々と集まってきました。中には、関係者からお辞儀されている大物OBと思しき年配の男性もいました。
しばらくすると、その関係者の中の一人が、では場所を移しましょう、近くの喫茶店に場所を確保しています、と述べて、我々を外に連れ出そうとしました。
私は、この後は当然にA社内の会議室等で打合せを行うものと考えていたため、A社の外へ誘導する行為に強い違和感を抱きました。
そこで、私は、何故A社内で打合せをしないのですか?A社の外に出る理由を教えてください、と尋ねました。
しかし、その関係者は不思議そうな顔をするだけで、明確な理由を述べませんでした。
その姿を見て、私の中でアラーム音が鳴るのを感じました。この話はおかしい。
そこで、依頼者に対して、今回の話は安全とは思えません、と述べて、その場で依頼者と共にA社待合スペースから立ち去りました。
それから数か月後、某大手会社がA社絡みの架空の投資話に騙されて数億円の損害を出した、というニュースが流れました。
某大手会社は、同様の手口で危険を感知できなかったか、としみじみ思ったものです。
誰でも被害者になる危険性はあります。いつでも危険に対するアンテナを敏感にしておきたいものです。
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